＜季刊高知　楽屋ばなし＞
本日（6月25日）から7月8日まで、高知大丸本館４階　プラグスマーケット（伝え場）で第二回「伝える土佐和紙フェア」が開催中です。今回の特集でお世話になった浜田あゆみさんがコーディネイトしています。土佐和紙の素敵な商品などを実際にご覧ください。

ささやかな満足

　ある朝のできごと。ラジオから聞こえる女性アナウンサーの明るい声が、静かな朝を彩る。軽快なおしゃべりに耳を傾けていたら、いきなり質問が飛び込んできた。

「あなたはどのおにぎりを選びますか？」
　1 鮭・おかか・コンブ
　2 赤飯
　3 焼肉
　4 海老天

　朝から究極の選択を迫られ、思わず真剣に悩み始める。焼肉のたっぷり入ったおにぎりは想像するだけで美味しそう。でも、赤飯も捨てがたいし…。
　決めかねる私をよそに、アナウンサーの話はどんどん進む。
あれこれ考え抜いた末、私は海老天に決定！すっきりとした満足感に包まれる。
「さて、1を選んだ人。あなたは、日常に物足りなさを感じている…」。なるほど、心理テストだったのか。
　でも、もう、テストの結果なんてどうでもいい。

　そんな平和な朝を過ごすスタッフMには、人が亡くなるだけ、モノが壊れるだけの、世界中で起きている紛争の意味が理解できません。

季刊高知97号発売

　本日「季刊高知97号」が発売！これから高知市内をはじめ県内各地の書店へ順番に配本します。
　今回の特集は「千年の物語　土佐和紙。」です。これまで紙漉き職人さんを取材したことはありましたが、紙を漉くまでには楮などの収穫、楮蒸しをはじめとする、農家さんの大変な仕事があることを改めて理解しました。
　千年の耐久性があるといわれる伝統的手法の手漉き土佐和紙を世界へ発信する人、手漉き和紙職人がつくったギャラリー、土佐和紙に包まれた宿泊施設と紙漉き体験、和紙の原料の一つである楮を使った食品、和紙のプロダクト、土佐和紙の研究者、和紙の手漉き体験ができる施設などを取材しています。土佐和紙の素晴らしさと可能性が広がればと思います。
　そして、ジャイアント・インタビューはパリ五輪女子レスリング57kg級で金メダルを獲得した櫻井つぐみさん。タウンズ・レポートは「しまんと分校」を追いかけています。
　柴田ケイコさんの表紙は焼きとうもろこし。「パンどろぼう」のアニメ化やテレビ「情熱大陸」への出演など、日本を代表する絵本作家、イラストレーターです。書店に並んでもひと目でわかる作品となっています。
　お近くの書店でお買い求めくださいね（笑）。