季刊高知98号「編集長モノ申す」で、年間5万人以上が訪れる5つの県立文化施設・博物館の指定管理について、きっと9月県議会で質問が集中するのでは?と書きましたが、多少のやりとりはあったものの、大きな反対の風は吹かず、可決されてしまったようです。
そして11月11日の新聞報道では知事の発案で県の特別職「参与(官民連携推進担当)」が新設され、元県議会議員で7月の参院選徳島・高知選挙区に自民党から出馬し落選した大石宗氏を起用する方針ということです。
新聞報道でも書かれていますが、選挙から間もないタイミングで、特定の党から立候補した彼が、県の重要ポストに登用されるということには、「政治的中立性」が問われると疑問を持つ人が多数いるように感じます。
彼が県の立場で週に3日、企業や各種団体、NPO団体、大学生らと一緒に仕事をして、残りの4日を政治家として県内各地をまわると仮定したら、彼と接する人には、県の職員・政治家の線引きはできないと思います。影響力は皆無とはいえ、例えばボクの行動に「季刊高知と全く関係ありません」といっても、イメージはでき上がっているので、説得力がないことと同じだと思います。これは彼が背負っている「イメージ」の問題なのです。
県立文化施設・博物館の指定管理のこと、突如浮上した参与という役職。「知事はなにを焦っているのだろう?」と感じるのです。