＜季刊高知　楽屋ばなし＞
例年秋になると表紙のテイストを変えています。しかも今回は大幅リニューアルになりました。今回の場合、イラストに文字がのらないようにデザインを先行。柴田ケイコさんに枠をイメージしてもらい、イラストをお願いしました。おしゃれな表紙になったと思っています。

　最近、自粛が緩和されると、なんだか世の中のものごとすべてが一気に加速する気がしているのは私だけだろうか？
　そんな中、先日、南国市ごめんの土曜市に行ってみた。ずいぶん規模が縮小されていたが、５０年来ずっと店を構えているおんちゃん、おばちゃんたちが地元のお客さんを笑顔で迎えていた。私もみかんを買おうとすると、「まぁ、このみかん、食べてみて。この品種は甘い。今が旬で美味しいき。」と味見をさせてくれた。花き販売のおんちゃんとは、「マスクの模様素敵ですね。」「初恋の人にマスクを作ってもらったがよ～。」と、買い物以外の話が弾む。「白菜の苗、特別におまけしちゃお。また来てよ～。」最後はおまけしてもらう。「また来るきね～。」と市を後にする。
　マスク越しでも会話が温かい。あくせくしない日常を感じて嬉しかった。そして、ここにも、いろんなことを乗り越え、のみ込み、しかし穏やかに挑戦し続けているオトナたちがいると感じた。

季刊高知８２号、発行しました。

　季刊高知の最新号が発売になりました。今号の特集は、編集長が会いたい、「冒険するオトナたち」。そのリードで、企画意図を伝えています。

水・木・紙・農・人。
高知の素材や環境を大事にしながら
未知の世界へチャレンジしようとする人が
この高知にはたくさん暮らしています。
まるで冒険するオトナたち。
だから惹かれます。
会いに行きます。
この扉、さっそく開けてみましょう。

　高知へ移住して、あるいはずっと高知に暮らしながら、それぞれの想いをもってチャレンジしている人々を取材させていただきました。わざわざ「オトナたち」と強調したのは、これからオトナになっていく若い人たちに読んでほしいと意識している部分もあります。皆さま、ぜひ手に取ってお読みいただければ嬉しいです。